〇〇消費前回のブログの中で、幾つか「〇〇ツーリズム」という言葉をご紹介しておりましたが、今回も“〇〇繋がり”(?)のお話です。皆さんは「〇〇消費」というと、どんな言葉を思い浮かべるでしょう。こうした言葉は、時代と共に変化する人々の消費行動や消費形態を端的に表すキーワードですが、観光客の消費行動に対しても、これまでに「モノ消費」や「コト消費」といった言葉をよく耳にしてきたのではないでしょうか。このうち「モノ消費」については、特にインバウンド、さらにその中でも特に数年前の中国人観光客の“爆買い”を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。この“爆買い”は2015年の新語・流行語大賞にもなりましたし……ただその勢いは翌年の2016年以降減速していきま...2020.12.09 06:40秋田における観光(インバウンド)への取り組み
レスポンシブルツーリズム皆さんは「レスポンシブルツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。直訳すると「責任ある観光」となり、「旅行者が主体性や責任意識を持って行動する旅行」という意味だそうです。私は恥ずかしながら、すでに皆さんにも“お馴染み” となった(?)であろう「やまとごころ.jp」のあるコラムの中で、初めてこの言葉を知りました。これまで「〇〇ツーリズム」というと、自身の居住地域よりも医療水準が高い地域で治療や検診、診察を受けることを目的として旅行する「メディカルツーリズム(医療観光)」とか、都市生活者が農村・漁村などに滞在して余暇をのんびり過ごすことを目的とした「グリーン(アグリ)ツーリズム」、またスポーツをしたり観戦したり、スポーツイベン...2020.10.30 06:47秋田における観光(インバウンド)への取り組み
“よく生きる”ための観光記事を読んでからちょっと時間が経ってしまい(→ブログの更新も)恐縮ですが、前回に引き続き、ウェブサイト「トラベルボイス」のメルマガにとても勉強になった記事がありましたのでご紹介いたします。今回は、ハワイ大学疫学専門家の岡田悠偉人(ゆいと)氏が、ハワイを事例に新型コロナウイルスの感染管理と観光の再開について書かれたコラムです。ご自身の暮らすハワイの状況について書いていらっしゃるのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の原因や観光を進めていくうえでの感染対策、そして感染対策を観光地のブランディングの一部にするという考え方、さらに感染対策行為に新たな価値を付加したり、アトラクション化したりするといった内容は、私たちにとってもとても参考になる...2020.10.13 06:24秋田における観光(インバウンド)への取り組み
見えざる貿易これまでに、インバウンド関連で私にとってはとても参考になる内容が多いということで、「やまとごころ.jp」というウェブサイトをご紹介しておりましたが、もう一つ「トラベルボイス」というサイトのメルマガにも登録しています。(→こちらのサイトも、インバウンド関連の仕事や事業に取り組んでいらっしゃる方にはよく知られたサイトではないかと思います)そして先日のメルマガでは、8月に在日米国大使館商務部と観光庁が共催した日米ホスピタリティ・マネジメント・ウェビナー「日本の観光業界のV字回復・再生に向けて」の基調講演において、セントラルフロリダ大学ローゼン・ホスピタリティ経営学部の原忠之准教授という方が、ゼロベースから考える日本のインバウンド政策と今後...2020.09.09 06:10秋田における観光(インバウンド)への取り組み
秋田に生まれる確率書き始めから唐突で恐縮ですが、私って考えることがかなり変わっているのでしょうか……前回、前々回と海外から見た日本(人)に関する話を書きましたが、私自身これまでかなり長い時間を日本の外で過ごしていました。(→詳細について興味を持ってくださいましたら、プロフィールやブログ記事「これまでの歩み(その1、その2)」をお読みいただけますと嬉しいです)また私にとっては有難いことに、最初の留学先から日本人があまり多くない学校(→合わせて20名くらいだったと思います)で、その後の転校先では日本人の数がさらにどんどん少なくなり、最後の中国音楽学院では私が最初の外国人留学生で、その後も日本人は私一人という環境だったため、生活面ではほぼ“ローカル人”でし...2020.08.26 06:40雑感
インバウンドの取り組みに活かせる「日本ミステリー」またまた「やまとごころ.jp」のコラム記事のお話です。(→さらに言えば、前回に引き続き“外から目線”の内容)私にとって、このサイトは参考になる内容が多いんです。ただ今回のコラムは7月に書かれたもので、日本の新型コロナの感染状況についてはその後かなり拡大してきており、現在の日本の状況に対する海外の見方や評価も変わってきているのではないかと思います。(→秋田でも残念ならがついに集団感染が起こってしまいました。現時点での累計感染者数は44名)それでも、訪日観光客に向けた誘客への取り組みについて、「新型コロナによって日本の“ミステリアス度”が増しており、これをブランディングに活用してみてはどうか」という考えは、とてもユニークな視点で面白いな...2020.08.19 14:38秋田における観光(インバウンド)への取り組み
「なぜ日本人はこんなにもレジリエント」なのか前のブログに引き続き「やまとごころ.jp」というサイトで読んだ記事をご紹介します。多くの事柄において、“客観的な視点や立場で捉える、考える” ことは必要だし大事ですよね。地方創生や地域の活性化において重要、必要な人材として、よく「よそ者、若者、ばか者」と言われますが、この中の「よそ者」というのも、“外から目線” でその地方、地域を見ることで、地元民、地域民が気付かないその土地の良さ、あるいは欠点に気付くことができ、それを具体的な取り組みに反映させていくことを期待されるからではないでしょうか。そしてそれが国レベルの話になると、“外から目線”というのは、その国に対する諸外国の見方や評価ということになると思います。今回ご紹介するのは「海外...2020.08.18 06:46雑感
シビックプライド(civic pride)前回のブログでは、普段よく見ているサイトとして「日経ビジネス電子版」を挙げ、その中のある連載記事の内容をご紹介しておりましたが、他にはインバウンドに関連した「やまとごころ.jp」というサイトでもメルマガの登録をしています。(→このサイトについては、インバウンド関連の仕事や事業に取り組んでいらっしゃる方においては、すでにご存知だという方が多いですかね)そして先日(8月13日)配信されたメルマガで紹介されていたコラム記事の内容が、秋田で観光(インバウンド)事業に取り組むことについての私の考えや思いをお話ししていた以前のブログの内容に通じるものがあり、なんかとても嬉しくなりました。また事例の一つとして、我ら秋田の鹿角市立八幡平中学校の「八...2020.08.16 14:14秋田における観光(インバウンド)への取り組み
「will」より「shall」皆さん「日経ビジネス電子版」はご覧になりますか?私は会員登録をしていて、毎日見ています。その中の連載記事の一つである「お悩み相談~上田準二の“元気”レシピ」は、相談内容と同じような悩みがあるわけではなくても、秋田県人でいらっしゃる上田氏の回答に毎回「なるほどなぁー」と自分なりに考えるところがあって、楽しみにしています。そして今回(8月5日)掲載されていた内容もとても心に響きました。ご興味がありましたら、どうぞ読んでみてください。・日経ビジネス電子版「お悩み相談~上田準二の“元気”レシピ」「やりたいこと」はなくていい。40代以降は「will」より「shall」私もこのブログの主な内容になる(であろう)「秋田の持続可能な未来を共創する」...2020.08.11 07:00雑感
「地方自治体」から「地方自治“自立”体」へ「秋田の持続可能な未来を共創する」ための有効な手段の一つとして、私が考えるインバウンド面における取り組みというのは、2020.08.10 04:50秋田における観光(インバウンド)への取り組み
これまでの歩み(その2:北京での仕事、起業~現在)こうして2度目の留学を終えた後は、たくさんの方のご縁に恵まれ、そのまま北京でフリーの通訳・翻訳者として仕事をするようになりました。主なクライアントの中で、中日友好環境保全センター、北九州市環境局、日本エネルギー経済研究所には日中共同プロジェクトにおける調査やセミナーでの通訳、関連資料などの翻訳作業で、また青森県には中国との定期航空便開設に向けた交渉時の通訳でお世話になりました。通訳の仕事では昼間の会議や視察などの他に、夜の宴会にも参加する機会が多く、中国側の方たちと個人的に雑談する際に、「この地方にはこんな民歌がありますよね~」とか「○○さんの故郷にはこんな民歌がありますよね~」という話をすることで親近感を持ってもらえたり、時には余...2020.07.14 07:45これまでの歩み
これまでの歩み(その1:誕生~学生時代)1967(昭和42)年、秋田県能代市生まれ。ただ、共働き世帯だったため、幼稚園卒園までは父方の祖父母の元(旧峰浜村)で育ち、小学校入学を機に両親の元(能代市)へ戻り、小・中・高共に市内の学校を卒業しました。中学生の頃、父親の仕事の関係で、当時合川町の大野台という所にあった「秋田県立営農大学校」に中国から来ていた農業研修生の方たちと交流する機会があり、そこから中国、そして普段私たちとは日本語で会話している研修生の皆さんが自分たちの間で話す、当時の私には全く理解できない言葉(中国語)に興味を持つようになり、また皆さんが日本に勉強に来たように、いつか私も中国へ留学したいと思うようになりました。高校入学を機に、「これからは汽車通学ができる」...2020.07.14 07:14これまでの歩み