秋田に生まれる確率


書き始めから唐突で恐縮ですが、私って考えることがかなり変わっているのでしょうか……


前回前々回と海外から見た日本(人)に関する話を書きましたが、私自身これまでかなり長い時間を日本の外で過ごしていました。(→詳細について興味を持ってくださいましたら、プロフィールブログ記事「これまでの歩み(その1、その2)」をお読みいただけますと嬉しいです)


また私にとっては有難いことに、最初の留学先から日本人があまり多くない学校(→合わせて20名くらいだったと思います)で、その後の転校先では日本人の数がさらにどんどん少なくなり、最後の中国音楽学院では私が最初の外国人留学生で、その後も日本人は私一人という環境だったため、生活面ではほぼ“ローカル人”でしたが、それでも時に自分が「日本人である」と実感することはありました。


その後仕事をするようになってからは、留学生の時よりは日本人と接する機会が増え、また「北京秋田県人会」に参加するようになり(→ちなみに発足(1999年5月)メンバー10名のうちの一人です!)、日本人であると同時に、“秋田出身者”ということもより強く考えるようになりました。


そしてある時、本当に“ふっと”なのですが、「この世に生を享けたことだけでもすごいことなのに、さらに世界にある多くの国の中から日本に生まれ、その日本の中でも47ある都道府県のうちの秋田県に生まれたのってものすごく奇跡的なことなのでは……?」と思ったのです。


ちなみに、こう書いていて「具体的にどのくらいの確率になるのかな?」と思い計算してみました。


私が生まれた1967(昭和42)年の世界の総人口は3,486,554,554人で、日本の総人口は100,196,000人、秋田県の総人口については、5年ごとのデータしか見つけることができず、1965(昭和40)年で1,279,835人、1970(昭和45)年で1,241,376人でしたので、ここだけは概数でそれぞれ約128万人と約124万人とし、その間をとって約126万人と考えて計算しました。


その結果、


世界各国の中で日本に生まれる確率:約2.873%


日本の中で秋田県に生まれる確率:約1.257%


そして、


世界各国の中で日本に生まれ、さらにその日本の中で秋田県に生まれる確率:約0.036%


となりました。(↑これらの計算、どれも合ってますよね?数学はあまり得意なほうではなかったので、ちょっと不安……)


さらにこれは私が“ヒト”としてこの世に生まれることを前提にした確率であって、もしもっと前の段階(“生物”→“動物”→“哺乳類”)からの確率を考えたら、もっともっと低い数値になりますよね。


そしてこれは何も私に限ったことではなく、数値に多少の増減はあるにしても、今このブログを読んでくださっているあなたも、さらには世界中の人たち一人一人がみんな希少な確率の下でこの世に生まれてきています。


また、「これら全ては自分の意志で選べるものではない(→生まれる前の記憶があって、「パパとママを選んで生まれて来た」という子供さんがいるという話を聞いたことはありますが)としたら、私が“ヒト”として、そしてさらに日本人、秋田人として生まれて来たことには何かしらの意味があるんじゃないか……?」、「だとしたら、せっかくの奇跡的で貴重な機会なんだから、何かしら少しでも秋田に貢献できることに自分なりに取り組んでいきたい!」と考えて今に至っております。


ちなみに、昨年(2019年)生まれた子供たちで考えた場合は、世界の総人口7,713,468,100人、日本の総人口124,271,318人、そして秋田県の総人口963,936人で、


世界各国の中で日本に生まれる確率:約1.611%


日本の中で秋田県に生まれる確率は:約0.775%


そして、


世界各国の中で日本に生まれ、さらにその日本の中で秋田県に生まれる確率は:約0.012%


と、私が生まれた確率よりもさらに低くなっています。(→まぁ世界と日本の人口は増加しているのに、秋田の人口は減少してますもんね。そして今後はさらにどんどん低くなる……😢)


また秋田県の人口については、「100万人を切った」というショッキングなニュースが発表されたのが2017(平成29)年と、私が秋田に戻ってきてからことだったので、それ以前の動向については関心を寄せることがなかったのですが、今回私が見た1948(昭和23)年以降の統計データでは、1955(昭和30)年が最多の1,348,871人で、その後はずっと減り続けていることを知りました。


そんな以前から減少していたなんて……


この希少な確率にますます感謝し、自分が役に立てることを考え、取り組んでいきたいと改めて思いました。


やっぱりかなり変わってますかね。(もしかして“ドン引き” されるレベル?)

秋田未来共創

中国滞在歴27年。交流人口の増加、そして地域の活性化へと繋がる観光誘客(ここでは主に対中国語圏インバウンド)に関する取り組みを通じて、秋田県の持続可能な未来を共創していくことを独断と偏見で勝手に考えているサイトです

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