レスポンシブルツーリズム


皆さんは「レスポンシブルツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。


直訳すると「責任ある観光」となり、「旅行者が主体性や責任意識を持って行動する旅行」という意味だそうです。


私は恥ずかしながら、すでに皆さんにも“お馴染み” となった(?)であろう「やまとごころ.jp」のあるコラムの中で、初めてこの言葉を知りました。


これまで「〇〇ツーリズム」というと、自身の居住地域よりも医療水準が高い地域で治療や検診、診察を受けることを目的として旅行する「メディカルツーリズム(医療観光)」とか、都市生活者が農村・漁村などに滞在して余暇をのんびり過ごすことを目的とした「グリーン(アグリ)ツーリズム」、またスポーツをしたり観戦したり、スポーツイベントに参加したりする「スポーツツーリズム」や、ドラマ、映画、アニメなどの舞台になった地域を巡る「ロケツーリズム」(→中でも漫画やアニメの熱心なファンの間では“聖地巡礼”と呼ばれていますよね)など、観光客を受け入れる側の誘客における、特定のテーマを軸とした観光様式を指す言葉としては色々と見聞きしていて、「秋田でも(具体的に)こういうことだばできるってね?」と考えたりしていましたが、今回のこの「レスポンシブルツーリズム」というのは、旅行する側の旅行に対する意識や姿勢を表しているんですね。


今回読んだコラムは、「withコロナ時代の観光戦略」をメインタイトルとして、様々なテーマで複数回開催されているオンラインセミナーの中のある回の内容(「海外DMOのコロナ禍対応と未来戦略」)を紹介したもので、その中で、


新型コロナの見通しが不透明な中、安心・安全を確保しながら、旅行者と観光地の双方が良い関係性を保つにはどうしたらよいだろうか。レスポンシブルツーリズムの観点からは旅行者にも協力を求めていく必要があるだろう。


と書かれていたのです。


そしてその一例として、アメリカ・コロラド州のDMOでは、やって来る観光客に対して、守ってもらいたい感染予防策をわかりやすくビデオで伝え、旅行者にも共感を持って理解してもらえるよう工夫していることが紹介されていました。


確かに、迎え入れる観光地や関連施設などの側で万全の対策を講じていても、訪れる観光客の皆さんの理解や協力を得られなければ何にもなりませんもんね。


特にインバウントにおいて、新型コロナウイルスについては世界的に広まったことから、その感染対策についても各国共通のものが多くあるとはいえ、その実施程度や考え方にはそれぞれ差があるでしょうし、さらにそれが個々人のレベルになれば、その差はより大きくなりますよね。


そう言えば、前回ご紹介したコラムでも、受け入れ側は感染対策にアトラクション要素を取り入れて楽しんでやってもらえるようにしたり、しっかりとした措置を講じていることをきちんとアピールしたりする必要があるということの他に、


旅行者に対して、他人が生活する地域で観光する責任やリスペクトも持続可能な観光として教育していく必要があります。


とも書いていらっしゃいました。


今後観光による人の行き来がより広がっていけば、感染予防対策はますます重要になります。


私自身も含めて旅行する側になった時には、もちろん「レスポンシブルツーリズム」を意識した行動を心がける必要がありますが、受け入れる側においても、どうやったらこちらの意図がより伝わり、受け入れてもらい易くなるか工夫していくことが大切になるのではないでしょうか。


特に注意喚起されなくても思わずやってしまう、やってみたいと興味が湧くような工夫や仕掛けを考えて、感染対策自体をもその観光における楽しい体験にしてもらうことができたらすごく良いと思いませんか?


感染対策の“アトラクション化”、皆さんはどんなアイディアをお持ちでしょうか。



最後に、今回冒頭で言及したコラムはこちらです。

DMOの役割や取り組みについての内容ですが、広く観光と関わり合いのある人たちにとっても参考になるのではないかと思いますので、ご参考まで

・やまとごころ.jp 「インバウンドコラム」

withコロナ時代の観光戦略vol.8 ~海外DMOのコロナ禍対応と未来戦略~



※今回は「新型コロナ対策における“レスポンシブルツーリズム”」という限定的な話になりましたが、「レスポンシブルツーリズム」で色々と検索してみたところ、他にもこの言葉をより根本的な観点から捉え、「これは私たち秋田の観光にとってもとても参考になるな」と思った考え方や事例がありましたので、またの機会にご紹介いたします。

物干し場の脇で見つけました。

何と言う植物なのでしょうか。

ピンク色が可愛い……

秋田未来共創

中国滞在歴27年。交流人口の増加、そして地域の活性化へと繋がる観光誘客(ここでは主に対中国語圏インバウンド)に関する取り組みを通じて、秋田県の持続可能な未来を共創していくことを独断と偏見で勝手に考えているサイトです

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